参考元:【「登戸」に新たなシンボル、140メートルの高層マンションが2028年に完成予定 |楽待不動産投資新聞 (rakumachi.jp)】
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2023/12/21 不動産ニュース
川崎市より都市計画決定がなされた
11月下旬、神奈川県川崎市の登戸駅前地区の再開発事業について、登戸駅前地区市街地再開発準備組合と事業協力者である東急不動産株式会社などは、川崎市より都市計画決定がなされたと発表した。
この都市計画では、現在は更地となっている駅前南側に、地上38階建て・140メートルの超高層タワーマンションが建設される予定だ。
小田急線とJR南武線が交差し、新宿とのアクセスも良い登戸駅は利便性に優れるものの、これまで周辺に目立つようなタワーマンションや商業施設はなかった。
今回建設予定のタワーマンションは登戸の新たなランドマークとなり、小田急線沿線の開発を促す呼び水になるかもしれない。
神奈川県川崎市の北部にある登戸駅は、多摩川のすぐ南に位置し、JR南武線と小田急小田原線が立体交差している。
南武線は多摩川に沿って立川と川崎を結び、一方の小田急線は新宿と小田原を結ぶ。
南武線で登戸から立川・川崎まで20~30分程度、立川方面の途中駅、府中本町までは15分程度だ。小田急線では新宿まで20分程度、小田原まで80分程度だ。新宿・川崎へのアクセスに優れた駅といえよう。
2路線が交差する好立地の駅だが、意外にも駅周辺は活気に乏しく、コンビニやカラオケ、レストランなどは見受けられるものの、目ぼしい商業施設はない。比較的新しい駅舎でさえも駅ビルとはなっていない。
駅の東側には川崎市立多摩病院があるが、駅周辺はまさに住宅街といった様相だ。住宅よりもマンションが目立つことから、一帯の人口密度は高いとみられるが、建ち並ぶのは数階~10階前後の低層マンションだ。
主要幹線道路としては、駅の北側には多摩川に沿った多摩沿線道路があり、また駅から西に約450メートルの位置には片側2車線の東京都道・神奈川県道3号が通っている。
3号線は、東京都世田谷区三軒茶屋から川崎市を経由して東京都町田市に行き着く道路だ。多摩水道橋で多摩川を渡ると東京都狛江市に着く。
今回の再開発、「登戸駅前地区第一種市街地再開発事業」は駅前すぐの南側の土地で予定されている。もともとこの地区は低層の住宅や個人商店などがひしめいていたが、現在は更地となっている。
市によると再開発地の敷地面積は約5950平米で、建築面積は約4160平米、容積対象の延べ面積が約4万4000平米となるタワーマンションが建設される予定だ。
戸数450戸を目指しており、市街地再開発準備組合の発表によると地上38階・地下2階建て、高さ約140メートルの超高層タワーマンションになるという。
低層部には商業施設などが入り、2階はペデストリアンデッキで駅と直結される。高層部に都市型住宅が整備され、地階には駐車場が入る予定となっている。
再開発の事業協力者は東急不動産、東急、小田急不動産、小田急電鉄の4社。今後、市街地再開発組合の設立を経て、2025年度の着工、2028年度の竣工を目指している。
今回の再開発は単体の事業ではなく、「登戸土地区画整理事業」の一環として行われる事業だ。これは、川崎市が今から35年前、すなわち1988年に事業計画を決定したものだ。
同事業は登戸駅から向ヶ丘遊園駅にかかる一帯を整備する事業であり、2路線が通る好立地でありながら急速な市街化で整備されなかった地域の整備を目的に計画された。
だが、地権者の多さがネックとなってなかなか進まず、計画は数回にわたって変更され、その度に総事業費も膨らみ続けていた。
現在、登戸駅周辺に目立つ高層ビルはないため、同タワーマンションは一帯でも目立つ存在となり、登戸駅のランドマークとなるだろう。
隣の向ヶ丘遊園には「アトラスタワー向ヶ丘遊園」があるが、地上23階建て・高さ79メートルと、100メートルに満たない。
建設予定のタワーマンションについて分譲価格が気になるところ。一帯に高層タワーマンションがないため単純比較はできないが、相場感としては隣駅の「プラウド向ヶ丘遊園」が参考になるかもしれない。
同マンションは向ヶ丘遊園駅から南に徒歩4分の位置にあり、2024年春の竣工を予定している。地上6階の低層マンションだが、間取りは3LDKと4LDKで、予定価格は約7000万円~1億円だ。
同じく小田急線沿いで相模大野駅近くに予定されている地上41階建てのタワーマンション、「プラウドタワー相模大野クロス」の予定最多価格帯は8500万円台だ。
相模大野駅から新宿駅までは約40分を要することから、利便性では登戸駅が優る。ということは、今回の再開発で予定されているタワーマンションの最多価格帯も8000万円は下らないのではないだろうか。
小田急線沿線は新宿へのアクセスに優れるが、これまで高層マンションの開発はあまり進められてこなかった。
今回の再開発は登戸土地区画整理事業の区画内、ひいては沿線でのタワーマンション開発を促すかもしれない。
(山口伸/楽待新聞編集部)
参考元:【「登戸」に新たなシンボル、140メートルの高層マンションが2028年に完成予定 |楽待不動産投資新聞 (rakumachi.jp)】
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